投資の三大原則の一つ”長期投資”。
その長期投資の中で、複利の効果を利用するだけで莫大な資産形成が可能だということを知っていただきたいと思います。
アインシュタインも認める複利の効果
複利は人類最大の発明。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う。
(Compound interest is man’s greatest invention. He who understands it, earns it. He who doesn’t pays it.)
アルベルト・アインシュタイン
相対性理論の生みの親であるアインシュタインの有名な言葉です。物理学の常識を次々に覆した史上最強の天才学者の彼にまでそう言わせた複利とは一体なんなのでしょうか?
投資をする上で絶対に知っておきたい複利についてみていきましょう。
複利の脅威的パワー
複利とは、資産運用によって得た利益(配当金や利子、売却益)を使うことなく、再び資産運用の元手として投資することで、生まれた利益からも利益が生まれていく状態をいいます。
このことは、よく雪だるまに例えられます。初めは小さな雪だるまでも、転がしていけば指数関数的に大きくなることから、複利運用することで資金が雪だるま式に増えていく、と使われます。
対して、資産運用からの利益を再投資することなく運用することを単利といいます。
複利運用と単利運用の効果の違いを次の図で見ていきましょう。元手100万円を年利5%(この場合配当金として受け取る)で30年間運用した結果です。
見事、運用資産とこれまでの利益で183万円の差(複利432万円ー単利250万円)が生まれました。また、ここから得る年間利益にも4倍もの差が生まれています。
利回りに注意!
複利運用する上で需要なのが、利回りです。当然利回りは高ければ高いほどいいですが、相場感を知っておきましょう。※相場感を知っていないと、詐欺られます。
投資期間や投資対象によって利回りは変動しますが、目安としてはこちらを参考下さい。
年間利回り | |
預貯金 | 0% |
日本株 | 3〜6% |
外国株 | 5〜10% |
日本債権 | 〜1% |
外国債権 | 〜3% |
過去3年間で見ると、世界的に株式が好調であったため、利回りが目安よりも大きく上回っていますが、将来の資産の見通しを立てるのであれば、この目安を基準にするといいでしょう。また、大きく上回る利回りの商品や、月利・日利を謳った商品は詐欺が多いので気をつけましょう。
最後に
今回で複利運用の効果について理解できたと思います。投資初心者は、目先の利益に踊らされることなく、淡々と着実に資産形成していくブレない軸を持つことが大切です。直近は上昇相場でも、いずれかは下落・暴落局面が訪れます。その際に、積み上げてきた投資資産を慌てて手放すことなく、むしろ買い時と考えて着実に買い続けられる精神があるか問われます。そうすることで長期的にみて複利の効果も味方にして、資産1億円を現実のものとすることができます。引き続き一緒に勉強していきましょう。